2009年8月23日 (日)

HACHI 約束の犬

泣きました。犬を飼っているからかもしれませんが泣きました。この映画のポイントは逆目線です。普通だったら飼い主が犬より先に死ぬことは稀。でも飼い主が先に死んでしまったらつう、忠臣蔵的な。そこがこの映画のポイントです。割と普遍的なテーマだと思います。親子の関係とか孔子とその一番弟子の子路との師弟の関係とかのヤツね。でもイケてます。人間対人間でなく、人間対動物だからね。元々のハチ公は御主人を渋谷の駅に迎えに行ってたのではなく、駅前の焼き鳥屋からもらう餌を目当てに日々通っていたという説も有りますが、どうでもいいす。元ねたの「ハチ公物語」でその焼き鳥屋のオヤジに扮していた故山城新伍様に合掌。あのギリギリトーク一生忘れませんグッスン(>_<)

| | トラックバック (7)

2007年12月31日 (月)

魍魎の匣

京極夏彦の本は何回も読もうとするのですがどうも駄目です。あの世界に入っていけないのと本の厚さに読もうと言う気が起こらない、という理由からです。映画にも同じ事が言えそうです。登場人物がみんな仲良しで和気藹々なのは結構なんですが、なんだか入っていけない。映画館全体もそんな雰囲気で、劇場版機動戦士ガンダム、を観たときと似たものがありました。あの世界、好きな人は好きなんでしょうね。戦中から終戦直後の猥雑でおどろおどろしい世界。でも現実の方がもっと猥雑でおどろおどろしいと思っている人間にとってはどうも馴染めませんでした。ゴメンナサイ。

|

ナショナルトレジャー/リンカーン暗殺者の日記

アメリカという建国後二百数十年の歴史しか持たぬ国にとって歴史の重みと言うのはどの程度なのか一度アメリカ人から聞いてみたいとこです。アメリカ人と言っても多民族国家ですから多分答は百人百様でしょうが・・・。そんなアメリカ人が共有できる歴史的事件としてリンカーン暗殺はうってつけの題材なのでしょう。前作のテンプル騎士団のお宝話より今回のほうがよかったような気がします。といっても前作同様のカーアクション、家族の人間模様、謎解き、とどれを取っても前作に似ている気がして、なんだかねえ、って感じでした。三作目もあるのでしょうか?もしあるのでしたら是非旧日本軍が戦時中、国民から供出させた貴金属や宝石の行方を追ってほしいですね。一説には戦後保守陣営の選挙資金に使われたとか、M(マッカート)資金という名で闇の世界を動き回ったとか、諸説ありますが、これじゃナショナリストトレジャーになっちまうか。

|

2007年12月15日 (土)

アイアムレジェンド

廃墟って怖いですよね。それだけで不気味なお膳立てはオッケイみたいな。この映画のようにニューヨーク市全体が廃墟になって、生存者がたった一人だったら、それだけで画面は不安だらけ。もうビクビクものです。話はゾンビ物の王道を行く、ウィルス感染で人類が破滅する、と言う筋で人肉を食らう化け物が次々出てきて主人公を食い殺そうとする例のパターンです。バイオハザードなんかもそうだけど最近のゾンビは動きが機敏ですね。昔のゾンビは動きが鈍くてちょっと愛らしい感じがしたものですが、近頃じゃ生身の人間よりもずっと身体能力が高いような感じで、ホントこわいっす。さて冒頭にも述べましたが、この映画の見所はニューヨークの廃墟風景です。ゾンビの一作目が公開された当時、登場人物の一団が立てこもったのが巨大なショッピングモールだった事から、消費文明に毒された人類の末路を暗示するものだと評する向きもありましたが、この作品のように廃墟になった大都会に犬とともに独り残された主人公が暗示するものはなんなのでしょうか?孤軍奮闘する主人公ウィル・スミスに何故かすんなりと感情移入出来てしまう私でした。

|

2007年12月11日 (火)

椿三十郎

黒澤明大先生他の脚本を一切いじらず、森田芳光監督がメガホンを取った意欲作?です。その後のチャンバラ物を変えたというあの有名な、ドバーっと血が吹き出るラストシーンはさすがにそのまま使わず手が加えられていましたが、ほとんど旧作のまんまです。プロデューサーの角川春樹氏いわく「当初、隠し砦の三悪人か七人の侍をやろうと思ったけどリメイクの権利が高くて・・」結果、椿三十郎になったらしいです。観終わった後、もし椿三十郎が織田裕二じゃなくて役所広司で室戸半兵衛が豊川悦二じゃなくて渡辺謙だったら、どうだったろうかと思いました。老中の睦田の役は藤田まことがやってましたが、これも「帝都大戦」で加藤の役をやった人、名前忘れた、の方がよかったんじゃないかと・・・。あっ、名前思い出しました、嶋田久作です。やっぱり旧作いや久作の方がよかったなぁ。おあとがよろしいようで。

|

てれすこ

勘三郎、柄本明、小泉今日子の三人が繰り広げる弥次喜多道中記です。とはいっても十返舎一九の東海道中膝栗毛ではなくて「てれすこ」「狸賽」「野ざらし」等々落語の話を組み合わせた時代喜劇でした。思わずフランキー堺主演の「幕末太陽伝」を思い出しました。それにしてもやっぱり勘三郎はうまいです。江戸弁が立て板に水です。柄本明も笑わせます。キョンキョンが演技を忘れて笑ってるようなシーンもありました。久しぶりに時代物の面白い喜劇を観て新鮮な気がしました。この手に路線大好きなんですよね。子供の頃テレビにかじりついて見ていた「素浪人花山大吉」みたいな軽いノリの時代劇。あんな番組また出来ないでしょうかね。

|

2007年11月10日 (土)

バイオハザードⅢ

シリーズ三作目となる本作品ですが、主演のミラ様が前作より若返った感じ、サービスショットも有りということでミラ様ファンの私としては大いに楽しめました。「スーパーバイオレット」の時よりちょっと痩せたせいでしょうか?メイクのせいでしょうか?アクションも顔つきもシャープになっておりました。話は世界がウィルスに侵されてゾンビだらけになってしまった近未来、定住せず旅を続けることだけが、残された人間にとって生き延びる術だった、と言うわけで砂漠を失踪する大型タンクローリーに四駆やバス、どっかで観たことあるシチュエーションと思ってたら、やっぱりそうでした。こりゃかの名作「マッドマックス2」と同じだ。ご愛嬌なのか「マッドマックス2」で小型ヘリを操作していい味出してたパパ・ガルロがすぐに死んじゃうバスの運転手役で出ておりました。結局、アリスはアンブレラ社の地下施設に乗り込み、クリーチャーと化した博士を撃退、世界は破滅の危機を脱した、というオチなんですが、ラストシーンでアンブレラ社の最高幹部が集まる本拠地が日本の大崎か五反田あたりの設定になっているのに苦笑い、いくらソニーピクチャーズエンタテイメントの映画だからってそりゃねえだろ、って。

|

2007年11月 5日 (月)

ALWAYS続・三丁目の夕日

休みの日にブラッと遅めの昼飯を食いにいく定食屋がある。注文したものが出てくるまでビールを飲みながら何気なく目を通すのがビックコミックというマンガ雑誌。もう二十年以上前からそんなことをしている。その間結婚、転職、子供が出来と、どんどん生活は変化し続けているのに、西岸良平氏の三丁目の夕日だけは時の止まった様にまったく昔のままだ。今、時代は昭和レトロブーム、やっと西岸氏の描く世界に時代が追いついた、ということか?この映画に関しては小難しい事は言わず、ただ昔の懐かしい風景に酔ったほうがいい。一言だけ言わせてもらえば、登場人物にあの時代の匂いが欠けていた。全くの独断であるが戦後から東京オリンピックあたりまでは、あの戦争を生き抜いた同胞、と言う意識が国民の間にあったような気がする。そして、どんなに貧乏しても、もう爆弾が空から降ってくることはないんだ、という楽天的な気分が世の中に充満していたのではないだろうか。そんな元々何もないところからスタートした戦中戦後世代の人のやけっぱちのような強さをもう少し人物に盛り込めれば違った味わいの映画になったと思う。

|

2007年10月28日 (日)

ヘアスプレー

同名のミュージカルの映画化です。1960年代初頭、チビでおデブの少女がテレビのダンス番組に出演した事がきっかけで人種差別問題に目覚め、様々な障害を乗り越え、問題解決。家族も恋も全てハッピーエンドという爽快な作品でした。ジョン・トラボルタが主人公のおデブな少女の母親役をやっていて、十代の頃「サタデイナイトフィーバー」や「グリース」を観ていた私にはショック以外の何者でもありませんでした。特殊メイクなんでしょうが驚愕の一言です。映画自体はノリノリでテンポよく進んで飽きさせません。人種差別という問題を扱っているにしては押し付けがましい暗い面も表に出ず、サラッとした感じでした。1960年代は公民権運動が盛んだった頃でその萌芽のような気運がよく出ていたと思います。現在では黒人はマイノリティの中のマジョリティになり、差別を受ける側から新しく移民としてやってくるニューカマーと言われる人々を差別する側になっている、という側面もあるようです。差別を扱った映画の殆んども黒人対白人という図式が殆んどでその他の人種差別を扱った映画にはあまりお目にかかりません。おそらく商売になんないからでしょうね。まあしょがねーか。

|

2007年10月27日 (土)

魔笛

シェークスピア劇を映画化する達人、ケネス・ブラナー監督の手になるモーツァルト作「魔笛」の映画版です。秋だからでしょうか?オペラなんぞには何の興味もない私が、芸術の匂いに誘われてブラッと映画館に入ってしまいました。モーツァルトその人に関してはサリエリによる暗殺説やら秘密結社フリーメイスンの一員であったとか色々と興味深い人物ですが彼の作品にはあまり縁がなく今回がまったくの初心者状態。出演者の皆さんも高名なオペラ歌手だと言うことですが馴染みの顔は無し、ということでボンヤリ画面を観ながら頭を空っぽにして彼らの歌声を聞きました。するとどうしたことか何となく気持ちが高揚していくのを感じて、ああ、これがオペラ好きのR子が言っていた、癖になるっ、て感じなのか、と思った次第です。それと墓碑が映されるシーンでやたら日本人の名前とアラビア文字の名前が多く見受けられましたが、何か意味があるのでしょうか?CGを効果的に使った深く落ち着いた画面が愛と平和を賛美するモチーフとよくマッチし、格調高い作品に仕上がっていたと思います。

|

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

映画・テレビ | 経済・政治・国際 | 音楽