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2007年5月 5日 (土)

「ロッキー・ザ・ファイナル」

モハメド・アリとプールのセールスマンだったチャック・ウェップナーとのエキシビションマッチを観たシルベスタ・スタローンが一日で原案を書き上げたと言われる「ロッキー」。自らの可能性を信じ、挑戦し続ける一人の男の話、この一作目は何度も観ました。封切り館で三回、名画座で五回位だったと思います。当時は今のシネコンのように全席指定入れ替え制ではなかったので、好きな映画は一日中弁当持込みで観てました。三十年も前の話です。今回の作品はその一作目と同じような味わいがありました。先ず、画面が暗い、スタジオのセットを使わずダウンタウンのロケ中心で撮影されていたせいでしょうか、ライティングのせいでしょうか、一作目に近い画面になってました。二作目を観たときに一番違和感を感じたのはこの画面の暗さが無く、歌舞伎の舞台のように明るく平面的に、小ぎれいになっていたことでした。一作目ではボクシング会場の大観衆シーンはビデオフィルム映像をそのまま使ってました。エキストラを使う予算がなかったのでしょう。二作目からはしっかりとエキストラを使いセットも格段立派になってましたが、その分リアリティがなくなり、その後もシリーズを重ねる毎につまらない作品になっていきました。映画の中のロッキーと実際のスタローンの成功がオーバーラップしてみえるこのシリーズはいい終わり方をしたと思います。色々と紆余曲折あったけど、やっと元のロッキーに戻って最後を締めくくる事が出来たのではないでしょうか?マッチョな肉体派ヒーローで一躍トップスターに躍り出たスタローンが老境の入口に立った時、この最後の作品を一つのけじめとして作りたかった気持ちがよくわかります。私自身の三十年と重ね合わせて観ているうちに、自然と涙が溢れてきました。長い間映画を観続けてよかった、と思いました。

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