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2007年5月 6日 (日)

「プルコギ」

大手焼肉チェーン店の若手天才オーナーシェフと焼肉バトルを行う北九州のホルモン焼き屋の青年の話で、グ・スーヨンという人が監督をしました。いいドラマに仕上がってました。他民族との文化や思想の相違を真っ向から描くことをしない日本映画が先ず食文化の違いから入って行ったという無難さ、薄味さが私にはちょうどいい塩梅でした。赤肉(カルビやロース)と白肉(ホルモン等内臓肉)の対決という対立軸が日韓両国の相克を反映しているかの様なつくりなのですが、結局、対決したこの二人は幼い頃に離れ離れになった兄弟でラストシーンはハッピーエンド、という落ちです。この落ちが何を示唆しているのか?日韓両国は不幸にして離れ離れになり、争ったけれども、元々は兄弟なんですよ、ということなのか?それともこの兄弟は「ブラザーフッド」の兄弟のように北(朝鮮総連)と南(在日本居留民団)の関係を象徴するものなのか?判断がつきませんでした。元々ホルモン焼きのホルモンは関西弁の”放るもん(捨てるもの)”から由来しております。動物の内臓肉は捨てられる物だったからです。その肉を独特の香辛料を使って臭みを抜き、食べたのがホルモン焼きです。かつてアメリカにおいても黒人奴隷が家畜の餌であったとうもろこしを使ってパン(コーンブレッド)を焼いたり、白人が口にしないキャットフィッシュ(ナマズ)をフライにしたり、豆を煮たりして食べたりしました。これらはソウルフードと呼ばれ、福生(横田基地のある地域)あたりにうまい店があるそうです。ホルモン焼きは韓国・朝鮮民族におけるソウルフードなのかもしれませんね(洒落じゃなく)。蛇足です。

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