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2006年12月 4日 (月)

「カポーティ」

カポーティのファンである私には待ちに待ったというか、今まで見損なっていた映画をやっと観た、という感じで結構ドキドキでした。カポーティってあの当時のアメリカの奇人文学界代表って感じで好きなんですよね。ちなみにジャズ界代表はビル・エバンス。実業界代表はジョン・ヒューストンですかね。ハリウッドとその周辺は奇人の巣窟ですね、まったく。「冷血」を書き上げる過程で、その殺人犯を取材し、のめり込んでいく、というか、はまって行く姿を映像化した作品です。とにかく主演のフィリップ・シーモア・ホフマンがそっくりです。「レイ」のジェイミー・フォックスと双璧です。ただ私のイメージの中のカポーティとはちょっと違うかな。私の中のカポーティはローレンス・グローベルのロングインタビュー「カポーティとの対話」(川本三郎訳)の中のカポーティなんですね。あのカポーティの発言を聞いているとホントに冷めた狂人って感じです。この映画の中ではまだ人間性が残っていて苦悩したりウェットな部分もあったりするんですけど、死の二年前に収録されたインタビューでのカポーティはまさに狂人を思わせるものがありました。結局アル中で死ぬんですけどね。つまり、こういう思い入れの強い人の映画って中々客観視できません。今日の結論でした。

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