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2006年7月20日 (木)

「日本沈没」二回目

「日本沈没」二回目の書き込みです。TB戴いた皆さん有難う御座います。今回はマジでいっちゃうよ~ん。「日本沈没」の惜しかった点は登場人物の描き方が画一的だった点です。先ず登場人物中、富士山の観測所の柄本明は無駄でした。私なら富士山を描く事に一生を賭けた末期がんの染物師(久保田一竹がモデル)に変えます。それと腐れ政治家を描く時間を半分にし、原作にも登場していた、沈み行く日本と心中する富豪の老人を登場させます。この老人が死に際して、和装の侍女、うら若き乙女の花枝を丸裸にしてその裸体を愛でるシーンを必ず入れます。このシーンは「日本沈没」において最もエロチックなビジュアルで又文学的な意味合いを持ったシーンです。何故この登場人物が映像化されないのかが疑問です。未曾有の天災の下、置き去りにされ、ただ逃げ惑う民衆、類型化された厚顔無恥な為政者、リアリティとはそういう視覚的なイメージからは産まれません。それとせっかく離れ離れにさせた男女を何故最後に会わせなければいけないのか、それも分かりません。やはりこの場合の演出は、小野寺が潜水艇に乗り込んだ後に玲子が置手紙を読む、という設定にし、手紙の文面は小野寺が潜水艇で悪戦苦闘している画をバックに情感たっぷりに読ませるのが王道です。臭いのは百も承知でワンワン泣かせて欲しいのです。当たり前の人物を当たり前に描くのでは映画を観る価値はありません。ありえない物をあたかもあるがごとく描いて映画は始めて成立するのです。でもやっぱりトンカツ食いたい、でした。

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