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2006年6月15日 (木)

「初恋」二回目

「初恋」二回目観て参りました。今日は当時の映画についてお話します。学生運動が盛んだった頃、大学には映画研究会と言われるサークルがありました。その多くは左翼系思想を持った学生の集まりでエイゼムシュタインの「戦艦ポチョムキン」を最高の映画とし、他の映画は認めない、というような極端な考え方をしていました。只の映画好きがそのサークルに入り、学生運動を始めるようになることをオルグされるといったそうです。当時私の家に同居していた、一回り以上年の離れた私のいとこがそういう人でした。彼の部屋にはそういった映画好きか活動家なのかわからない人達が大勢集まっては熱く語り合ってました。その中の一人が「初恋」の主人公みすずにダブりました。みすずが映画を観終り、外に出た後キシに出くわすシーンで、みすずは映画の印象について問われ、「なんにも憶えてない」と答えるのです。その人も同じようなことを言ってました。「中身なんて憶えてないよ。結局、俺は映画館の暗いあの空間が好きなんだよ。それだけでいいんだよ」と。彼は活動家とノンポリの中間でシンパという人だったそうです。「初恋」を観てそんなことを思い出しました。

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