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2006年1月26日 (木)

さらば愛しき名画座

今から三十年程昔、私の楽しみは休日、名画座に映画を観に行く事でした。名画座を御存知ない方の為に少々説明致しますと、名画座とは過去の名作と言われている映画や、封切り館で見逃してしまった賞味期限切れの新作を安い料金で観れる映画館の事です。二番館とも呼ばれ、あまりきれいなところはありませんでした。私は自由が丘、渋谷、新宿、飯田橋あたりによく通いました。確か渋谷の名画座で「カサブランカ」と「哀愁」の二本立てを観た時だったと記憶してしていますが、「カサブランカ」のラストシーンで五十がらみのおじさんが立ち上がり、感極まった声で「いよっ!ボギー日本一」と叫んだのです。そして、それに続いて他の客達から大きな拍手が湧き上がったのです。皆、いいおっさんばかりでした。このように名画座には同じ好きな映画を観に来ている人達の同窓会的雰囲気が溢れておりました。その後、名画座はビデオの普及、バブル期の土地高騰などでほぼ絶滅状態となってしまいました。それと共に名画座に集まっていたあの無邪気な大人達も姿を消したように思えます。そして無邪気な子供も・・・。

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